心に染みる音楽 ~24の前奏曲集 No15.雨だれ
今日の東京は、雨がはげしく降っています。さっきは、雷も鳴りました。
そんな中、救急車のサイレンの音が重ねて聴こえてきたりして、不安がよぎりそうになります・・。
千葉県では、大雨警報・・土砂災害もじゅうぶんお気をつけくださいね。
さて、そんな時に思い出すのが、この、ショパンの「雨だれ」。
この曲は、ショパンがジュルジュ・サンドという恋人と付き合っている時に作曲されています。
もともと肉食系女子のサンドと、繊細で草食系なショパン・・
正反対の性格だったにもかかわらず、1年くらいして急接近。2人は地中海に浮かぶマヨルカ島に愛の逃避行をします。
そこでショパンは、持病の肺結核をこじらせてしまい、死の淵をさまよいます。
ある日、修道院にショパンを残して買い物に出かけたサンド。
帰りに嵐に遭い、帰りが夜遅くなってしまいました・・。
サンドが帰ると、ショパンが不安にさいなまれながら、この曲を作曲していたところだったそうです。
いつ死ぬかわからないけれど、曲をしあげたいという思い・・・ショパンの雨の日の穏やかな気持ちが、不安に変わり、また最後安堵の気持ちに変わっていく様子がよく表れているようですね。
私もこの曲を弾きますが、穏やかな日常に戻るような終わり方が好きです。
明日も穏やかに過ごせますように。